9月補正予算案は、経済活動再開に向けた需要の喚起や医療提供体制の強化が柱となっています。
経済対策には、あわせて45億300万円が計上されています。
ワクチンパスを活用し、ワクチン接種済みの人などを対象に、愛郷ぐんまプロジェクトを再開します。県内の観光地に宿泊または日帰り旅行をした場合、1人あたり5000円を割り引きします。実施の時期はワクチンの接種率や感染状況を踏まえて判断しますが、おおむね10月上旬の開始を目指しています。予算額は30億6800万円です。
また、現在販売が中止されているぐんまGO TOイート食事券について、ワクチン接種済みの人を対象にプレミアム率5%を上乗せした食事券を発行します。(上乗せ後)1万円で1万3000円分の利用が出来る食事券で、発行部数は、16万冊、県内のショッピングモールなどでの対面販売を予定しています。この事業には、1億9500万円が計上されています。
この他、コロナ禍で売り上げが減少している農畜産物の新たな販路を開拓するための予算として2000万円。経営が厳しい酒類の販売事業者を対象にした事業継続支援金として1億2700万円などが計上されました。
医療体制の強化には、あわせて310億6400万円が充てられています。
宿泊療養施設1か所に、新たに「酸素ステーション」を設置します。
酸素ステーションは、酸素投与や投薬治療が行える拠点で、開設時間は夕方5時から翌朝10時までを見込んでいます。医師1人と看護師2人を配置し、10月中の開設を目指しています。予算額は1億円です。
また、宿泊療養施設を7つのホテル8棟まで拡充し、点滴処置室を設置する費用として、あわせて170億6400万円が計上されました。
部屋数は現在の「1319」から「1650」まで増やす予定です。
中等症以上の患者に効果的な治療を行うための装置を導入する費用として3600万円が盛り込まれました。さらに、新型コロナ患者を受け入れる病床を今より80床増やすための補助費用として97億7200万円を計上しています。これにより病床は、552床まで増える見込みです。
この他、学校や児童相談所、高齢者施設などでPCR検査を拡充するため、あわせて約3億9100万円が計上されました。
コロナの患者を受け入れている医療機関の職員に一時金として5万円を支給するため、10億円を盛り込みました。
この補正予算は、今月21日に開会する県議会・第3回定例会に提案されます。